草刈民代が母親役で最終話エンジェルフライトに出演・母の最期の旅

ドラマ「エンジェルフライト」最終話・母の最期の旅。

松本穂香さんが演じる凛子の母は草刈民代が演じる塔子。親子関係はギクシャクしたまま遠くボリビアで旅立った塔子。

ところが、凛子が知らない時に、塔子は凛子が勤務している『エンジェルハーツ』を訪れ、会社の仲間と楽しい時間を費やしていたことがわかった。

冷たい母親と和解できないまま別れてしまった凛子。どんなストーリーなんでしょうか。

草刈民代が母親役で松本穂香と親子、冷たい母と母を避ける娘

草刈民代さんが演じる塔子は、キャリアウーマンだった。しかし結婚した夫と折り合いが合わず離婚することに。凛子を連れて、シングルマザーとして暮らしました。

元々クールな感じの草刈民代さん。しかし、凛子が幼い頃に自転車が線路に引っかかり右往左往している動作をじっと見つめる草刈民代の顔はクールというよい、刺さるような冷たい視線。

もし自分が母親からあの冷たい視線で見つめられたら、ショックでトラウマになりそうです。

凛子を生んだことで、キャリアが途絶え、シングルマザーとして再就職したが、以前のような地位には戻れなかった塔子。一昔前はそんな環境だったですね。

凛子には高学歴を望んだかが、期待に応えられなかった凛子。職場を転々として辿り着いた「エンジェルハース」も、塔子は「死体洗い」と呼び、軽蔑していた。

現在でも親は気がつかないうちに子供にプレッシャーをかけていることはあるとは思いますが、過剰な学習向上強制は一種の教育虐待。子供は親の思い通りにはならないものですよね。

お互いに理解しあえないまま、罵倒しあう親子。だけど、親子だからこそ罵倒できるのかもしれません。

草刈民代が母親役で米倉涼子と会社の人と交流

凛子には、「死体洗いの会社」とエンジェルハーツの事をバカにしたような発言をしていた塔子。

凛子が出張でいないある日、ひょっこりエンジェルハースを訪れ、那美(米倉涼子)をはじめとする社員といろんな話をすることに。

塔子は、不器用ながらも凛子を愛し、凛子のことを気にかけていたんですね。自分の命の期限を知って、凛子の職場の様子や働きぶりを知りたかったんですね。

ちょっと、ほっとしますね。あんなに冷たい視線で我が娘を見つめていた母。中には本当に自分の子供を愛せない母親もいるかもしれませんが、塔子はそうではありませんでした。

那美自身も母なので、塔子の気持ちはわかるところがあるのでしょうね。女手ひとつでの子育ては並大抵の苦労じゃない…とつぶやいていました。

塔子の言葉に、『娘から人として何かが欠落している、と言われたけど、欠落しているなりに頑張ったから後悔していない』と。なんだかじんわりくる言葉でした。

誰しも完ぺきではありません。だけど、精一杯頑張った、頑張った自分を称えたい、そんな気持ちだったような気がします。

草刈民代が母親役で最後の旅に出る

堅物で、仕事ばかりの塔子。自分の余命がわかり、バケットリストを作った塔子。死ぬまでに行きたい国、やりたいことを書き起こすリストです。

自分だったら、何を書くかな?行きたい国はやまほど、食べたいものも多々ある、やりたいこともまだまだ。余命がわかったら、選べるかな?と考えてしまいました。

塔子は、いろんなことを書いて、達成したこととしてないことがありました。

その中に「愛する男に抱いてもらう」というのがあって、わざわざボリビアまで訪ねて行ったら、その男性は同性愛者だった…というオチがありました。なので達成できず。

もうひとつできなかったことは、若返って綺麗になること。

このドラマが素敵だな、と思うのは、この2つの達成できなかったことを達成させます。「若返って美人になる」死に化粧を娘の凛子が施し、綺麗なお顔になります。

もうひとつの「愛する男に抱いてもらう」を、那美は「愛する娘に抱いてもらう」に書き換えます。そして隠し項目は「娘に迷惑をかける」でした。号泣です…。

草刈民代は有名な元バレリーナ

草刈民代さんは元有名バレリーナです。1965年生まれ今年59歳。見えませんね~、美しい!

東京都出身です。4歳の頃からバレエを始め、以降、将来プロのバレエダンサーになるために今一生懸命頑張っている、との想いで練習に励んでいたそうです。幼い頃からの志がすごい!

1983年にバレエダンサーとしてデビューして以降、主役級の役を演じ、多くの賞を受賞。日本のバレエ界において、たくさんの功績を残し、またバレエを一般的に広めた立役者のひとりでもあります。

1996年に役所広司さんとのW主演で「Shall we dance?」に出演。本当に素敵な映画でしたね。今でも音楽と映像を覚えています。

草刈民代さんはあまり感情を表に出さない、スンとした役柄でしたが、草刈民代さんの美しさとダンスの美しさとストーリーの美しさに、とてもうっとりして観たのを覚えています。

2009年には現役バレエダンサーを引退し、本格的に女優業をスタート。現在に至るまで様々なドラマ、舞台に出演。

よくお見かけしますね、いろんなドラマでも違和感なく、年齢にあった綺麗さをキープされています。

草刈民代の夫は?

「Shall we dance?」の監督でもあった周防監督と結婚。これびっくりしましたね。

以前、テレビのドキュメント番組でお二人の生活を拝見しましたが、シックで生活感の少ないリビングに驚きました。

周防監督のお話では、草刈民代さんは日頃からストイックな生活を送っていらっしゃるようで、バレエのレッスンは1日たりとも怠らないようなことを話していたのを覚えています。(現役引退前のお話しでした)

草刈民代さんの女優としての才能を引き出したのか、見出したのかはわかりませんが、周防監督の導きは大きいと思います。

草刈民代さんの台詞まわしって、少し棒読みチックなところがあるのですが、なぜかそれが彼女の魅力をひきだしているような気がします。

あまり喜怒哀楽を強調せず、凛としたところが彼女の美しさと女優としても魅力を感じますね。

まとめ

エンジェルフライト最終話、親子の素敵なお別れのお話でした。ラストシーンは次回作を思わせるような終わり方でしたね。

米倉涼子さんの引退説がささやかれるなか、エンジェルフライトの続編も撮影されているとか、まだだとか。

この作品は米倉さんなしでは継続できないと思いますので、引退は勘弁してほしいのが個人的な本音です。

シリーズでまだまだ観たいなと思います。しかし、海外ロケが多いので製作費もかさむでしょうね。

 

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