再放送決定!深い言葉と辞書の魅力満載のドラマ「舟を編む~私辞書をつくります」

今年BSプレミアムドラマとして放送されたドラマ「舟を編む~私辞書をつくります」。辞書のことなんて、スルーしていましたがこのドラマを観て、改めて日本語の美しさと奥深さ、辞書の尊さを知りました。

再放送は以下の通りです。

2024年7月27日(土)~ 毎週土曜 午後8:20[BSプレミアム4K] ※各日2話ずつ放送
▼第1.2話 7月27日(土)午後8:20~9:09/9:09~9:58
▼第3.4話 8月3日(土)午後8:20~9:09/9:09~9:58
▼第5.6話 8月10日(土)午後8:20~9:09/9:09~9:58
▼第7.8話 8月17日(土)午後8:20~9:09/9:09~9:58
▼第9.10話 8月24日(土)午後8:20~9:09/9:09~9:58

主演の池田エライザさん、野田洋次郎さん、他キャストがとても素晴らしい役どころ。以前松田龍平さん主演の映画版とは時代背景が違い、未曽有のコロナ渦も描かれています。

視聴されていなかった方は、是非この機会にご覧ください、すでに視聴された方ももう一度観てはいかがでしょうか。

深い言葉と辞書の魅力満載「舟を編む」の軌跡

「舟を編む」は三浦しをんさんの著書で、2012年に本屋大賞を受賞した名作です。2009年からファッション雑誌に連載され、その後、単行本、文庫本と出版されました。

2013年には松田龍平さんが主役で映画化され、2016年にテレビアニメとして放映され、2024年にドラマとしてNHKBSで放送中。

小説、アニメ、映画、ドラマとそれぞれ若干の設定が違っていたり、視点が変わっていたり、ストーリーは同じでもこんなにも印象が変わるものだと感心しました。

もちろん、監督、脚本、演じるキャストによっても違いがでますが、それぞれの魅力があります。本来は馬締という言葉オタクの辞書編集部社員が主人公の設定ですが、ドラマでは辞書編集部に転属になってきた女性社員・みどりが主人公です。

どの作品にしても、登場人物が皆心優しく、使う言葉が適切です。言葉を題材にしたとてもやさしい物語、どのタイプも心が温かくなります。

NHKBSドラマの統括担当者の方は、10年の構想から今回脚本家の蛭田直美さんと共に現代的な「舟を編む」を作り上げられたことに大変喜びを感じていらっしゃいます。

右も左もわからない女性の進入編集部員の新たな視点からの辞書作りが魅力的な作品に仕上がっています。

深い言葉と辞書の魅力満載のドラマ「舟を編む」の見どころ

何といっても一番の見どころは、言葉の大切さと、意味深さをドラマのなかでわかりやすく解説してあるところです。

普段何気なく使っている辞書。現代社会ではスマホに頼る事が多く、冊子の辞書に触れる機会はどんどん減っています。

このドラマでは、何気なく使っている言葉とその語釈をわかりやすく解説してくれています。

例えば、ドラマ内で出てくる言葉では

辞書の申し子 【申し子】 ①ある分野で、優れた能力を持つ人 ③神仏に祈り、授かった子
かなしい 「愛しい」とも書く 【かなしい】 ①身にしみていとしい。切ないほどにかわいい。
靴下の「下」 なぜ「下」というのか? 【下】の意味 ①物が落ちていく方向。②外からは見えない内がわ。
からかう 【からか・う】方言 山梨では「手を尽くす」という意味でも使う。
こだわる 今では良い意味で使われるが、昔は悪い意味で使われていた 【こだわ・る】 心が何かに囚われて、自由に考えることができなくなる。気にしなくてもいいようなことを気にする。④他人からの働きかけをこばむ。なんくせをつける。

日常でよく使っている言葉なのに、本来の意味をよく知らないまま使っていることに気づかされます。

深い言葉と辞書の魅力満載のドラマ、キャストがいい!

主人公の岸辺みどり役の池田エライザさん。なんといっても美しい。演技も自然で大きな瞳に飲み込まれそう。それから、個性的なファッションが見どころの一つです。

もうひとりの主役・馬締役の野田洋次郎さん。ミュージシャンですが、役者としても活躍。口数の多い言葉オタクの辞書編集部社員を演じています。愛のある言葉の解釈がとても心に響きます。

辞書編集部の元社員西岡役の向井理さん。辞書編集部に馬締を推薦し、営業部で辞書編集部を支える影の良き援助役。たまに登場してみどりや馬締に素敵な言葉をかけるハンサム役。

松本先生役・柴田恭兵さん。辞書の監修役として大きな存在感の役柄です。優しいセリフ回しがとても心地よく、人柄の良さと器の大きさを演じられています。

辞書編集部・アルバイト大学生の天童役の前田旺史郎さん。辛口なところもあるが、ドラマでは要所で活躍するとても個性ある青年役。大切な役柄を見事に演じられています。

馬締の妻・香具矢役の美村里江さん。「月の裏」という和食の店主でもあり、祖母から受け継いだ下宿の家主でもある。みどりが同居するも、姉のような存在で、馬締にとっては最愛の妻。静かな物言いが底なしの優しさを感じます。

 

製紙会社の社員宮本役の矢本悠馬さん。みどりと一緒に究極の紙を造ることに注力。みどりに接する宮本はとても純粋で優しい。好きになっていくのかな…?

売れっ子ブックデザイナー・ハルガスミ役の柄本時生さん。元々超個性派の俳優さんですが、ドラマの中でも超個性的な役柄。クスっと笑える場面を作ってくれる素敵な役柄です。

他のキャストもそれぞれ個性があり、素敵な面々。ひとつ言えるのは、すべての登場人物がとてもやさしい人々。こんな人たちばかりだったら、争いごとや意地悪も怒らないのに、と思ってしまいます。

深い言葉と辞書の魅力満載のドラマ、衣装やインテリアはどこの?

主人公の池田エライザさんが着用している洋服がとにかく、個性的。毎回、数着違う服装で登場するのですが、主にシビラの服が多いみたい。

スタイリストさんは高橋美咲さん。インスタを見ると、ご自身も斬新なファッションと金髪でとても個性的な方。池田エライザさんや山田杏奈さん、莉子さんなど今をときめく女優さんやドラマでの衣装など多く手掛けられています。センスがすごい、好き!

渡辺真紀子さんが演じる事務員の佐々木さんの制服っぽい洋服は株式会社Seleryとう制服の会社が衣装提供。

みどりの部屋、洋室と和室でがらりの変わるのですが、引っ越していくので家具や小物・雑貨は同じものなはずなのに、どちらにもマッチしている不思議な家具や雑貨。

こちらは輸入家具やインテリアやテキスタイルを扱う株式会社アクタスという会社が提供しているようです。家具類の店舗もあり、飲食店も経営しているみたいで是非行ってみたいです。

深い言葉と辞書の魅力満載のドラマ、感想まとめ

辞書に対して興味や関心を持ったこともなかったけど、このドラマを観て辞書の魅力を感じました。それと、日本語の奥深さは何となくわかっていたつもりだったけど、全然知らなかったことばかり。

日本人に生まれてきたのにちっとも日本語を理解していなかったなと痛感しました。

このドラマは辞書造りを通しての人間模様と、日本語の美しさ、その時にあった選び方と使い方をわかり易く教えてくれるような気がします。

言葉って、使い方を間違えると刃にもなり、人を傷つけてしまうこともあります。昨今SNSで問題になる人を責め立てる言葉が典型的な例です。

しかし、良い使い方をすれば人の心を救うこともあり、感動することも、感激することもあります。

本当に使い方ひとつなんだと改めて教えてくれるドラマです。

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