「若鮎サロン」を開店した老害の人々がカワイイ!ドラマ「老害の人」

NHKドラマ「老害の人」第3話。凄いタイトルで驚きましたが、そうそうたる名俳優たちがおとぼけ老人を演じています。なかなか面白い作品です。

高齢人口がどんどん増える現代社会。昔のイメージとは違い、元気で行動力がある高齢者はどんどん増えていく一方、若年層から煙たがられることも現実。いつかは誰しも高齢者になるのですから高齢者の生き方を考える良いきっかけになるのでは?

「若鮎サロン」ではどんなことをするのでしょうか、カワイイ高齢者の皆さんの純粋な言動も見逃せません。

若鮎(わかあゆ)サロンって何?

主人公の福太郎(伊東四朗)が引退した会社の一室を勝手に占領して老人友だちのたまり場を作った。皆で趣味を分かち合っていたが、思いつきでここに「サロン」を作ろう!ということになった。飲み物や軽食を提供して、老人の憩いの場にしようとする。

『若鮎』とは、俳句では「晩春」の季語ということ。いわゆる春を現わす言葉、縁起が良い言葉ですね。ちなみに、秋の言葉は『落鮎(おちあゆ)』らしいです。俳句って言葉で季節をあらわすんですね。素敵です。

カフェ「若鮎サロン」オープンを目指します。

福太郎はいつの間にか、クレーマーの村井サキ(三田佳子)と仲良くなり、若鮎サロンのメンバーになります。あんなに、ツンケンしていたサキでしたが、やはり人恋しかったのでしょうね、あっさり福太郎の仲間に入ります。カワイイ!

若鮎(わかあゆ)サロンメンバーのおしどり夫婦がカワイイ

福太郎の老人仲間の吉田武(前田吟)と桃子(日色ともゑ)夫妻。桃子が新型コロナウイルスに感染して病院で隔離されると、武は病院の外から桃子、桃子と叫び壁に耳を当てるので耳から出血。

どんだけ、桃子が好きなんやろ、と思ってしまいます。2週間の隔離期間を終えて、やっと退院する日に、夫の武は花束を持って迎えに行きます。もう、どんだけ愛しとんのやろ、可愛すぎ。

桃子は夫・武に近寄って抱きつくと、んっ?臭う。桃子が風呂に入れないのに、自分だけ風呂にはいれるわけないだろって、ほんっとに武は桃子にぞっこんなんですね(笑)!

そんなに愛しあっている老夫婦がほっこり。夫・武は、若鮎サロンオープンでは、知人に頼んでチラシを作ってくれます。

若鮎(わかあゆ)サロンメンバー、春子と娘

林春子(白川和子)には独身の娘・里江(羽田美智子)と2人暮らし。春子さんの口癖は「死にたい」。だけどコロナの蔓延防止法がでると感染しないように、サロンに出勤するのお休みするんですね。死にたいって言うわりには、命を守る行動をとるんですね。

娘の里江は、福太郎の娘・明代(夏川結衣)と友人。春子は自分がいなくなった時にひとりぼっちになってしまう里江の事を考え、明代に相談。里江に結婚を勧めてくれないかと言う。

そうですよね、母と娘で長年生活し、ある日母が他界すると娘はひとりぼっち。春子は心配で、死んでも死にきれないですよね。死にたい、っていうわりには死ねない大きな問題がありますね。(笑)

明代に出された「フランス堂のサブレ 」。美味しそうなんです。ネットで調べてみたら、そんなサブレは存在してなくて、ドラマ内での有名店みたい。本当にありそうですね。

サブレはフランスの社交界で生まれた銘菓です。レシピを考えた人は、「マルキーズ・ド・サブレ(サブレ侯爵夫人)」と呼ばれたそうです。

明代は困ってましたね、だって専業主婦の明代が、独身の里江に結婚勧めたら、上から目線的な発言になりそう。婚期を逃した年齢の独身女性に結婚の話はちょっと繊細過ぎて難しそう。

若鮎(わかあゆ)サロンのTシャツがピンクでカワイイ

若鮎サロンのマークは誰が描いたのか、手書き風の簡単な魚マークその下に若鮎サロンと書いてあります。なんだかカワイイ。

サロンメンバーはなぜかドピンクのTシャツでそのマークが入ってます。

サロン内にはみんなが書いた書道が貼ってあり、その言葉がおもしろい。

「大腸ポリープ」「皮膚びらん」「慢性気管支炎」「骨粗しょう症」「心筋梗塞」などなど、自分たちが診断された病名なんでしょうか(笑)

サロンがオープンすると平均して毎日約10名くらいが来店するらしい。売上とか関係ないでしょうね、だって場所は「雀躍堂」の会社内の一室。家賃・光熱費なしですもんね。現社長の戸山純市(勝村政信)は3か月くらいで飽きるだろうと予測していたが、裏腹に客足は絶えない。

老人たちの憩いの場として繁盛しているようだ。

若鮎(わかあゆ)サロンが勝手にオープンされた会社は「雀躍堂」

「雀躍堂」(じょうじゃくどう)はカルタやすごろくの製造から始まった老舗のボードゲームメーカー。ドラマで設定された会社なんですが、とても細かい美術品がたくさん。

例えば「一寸先ゲーム」。パッケージがとてもレトロで、ドラマ内での社内のシーンにたくさん、他のボードゲームやすごろくゲームのパッケージが飾られています。

「雀躍堂」は、福太郎が2代目社長、3代目が純市。福太郎は社長を引退したのに、会社を私物化して『若鮎サロン』を作っちゃったんですね。

それにしてもNHKドラマの細かすぎる設定には脱帽です。すごろくゲームのパッケージまで作り上げてしまうんですから、敏腕美術さんが勢ぞろいなんでしょうね。ドラマ内で目を止めるか、公式ホームページでご覧ください。完成度が高すぎで驚きです!

若鮎(わかあゆ)サロン、まとめ

いつかは自分も老人になり、きっと若い人たちからウザがられる時がくるのでしょう。若鮎サロンのメンバーは皆さん、カワイイ老人です。ウザさはなく、ゆっくり話してのんびりしているんです。

主演の伊東四朗さんは独特な声質で、のんびりお話しがよくお似合いです。さすが、いぶし銀の演技です。

三田佳子さん演じる村井サキは当初おこりんぼうでしたが、サロンのメンバーになるとてきぱきと働く人になります。きっと寂しかったんでしょうね。

自分が年齢を重ねた時、寂しくならない老人になりたいですよね。寂しいとおこりんぼうになるかもしれないですし。それと、誰かの役に立つというのはいくつになっても心が嬉しくなること。目標や生きがいに引退はないのかもしれません。

のんびり、ほっこりと進むドラマ。次回は何やら波乱の予感ですね。

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