エッグドナー・代理母がテーマのドラマ「燕は戻ってこない」第2話。
内田有紀が苦悩する妻を演じています。
内田有紀が代理母で苦悩する妻・悠子の役
元世界的バレエダンサー草桶基(稲垣吾郎)の妻・悠子(内田有紀)は不倫の末に基と結婚。草桶は以前バレエダンサーと結婚していたが悠子の存在で離婚した。
それから何度か不妊治療を行ったが、過酷な不妊治療をしても、子供が育たなかった悠子。悠子は不育症と診断されて妊娠を断念することになった。
夫の基は、自分のバレエダンサーのDNAを残したい一心で代理母を紹介してくれる生殖医療エージェント「プランテ」と繋がる。
男と女の違いでしょうか、男性はDNAを残したいからと簡単に代理母を選択しますが、女の立場から考えるととても複雑です。今回のドラマでの代理母はサロゲートマザー。卵子も代理母のものを使用するのです。
極端に考えれば、不倫と同じですよね。妻のDNAは一切なしです。お腹も痛めないのです。不倫とちがうところは、サロゲートマザーになるリキと夫・基には肉体関係はなく、感情もないということです。
悠子は、自分の身体に問題があるために出産が出来ないことを後ろめたく思っているが、代理母の話は前向きではない。自分のDNAは一切ない子なのだから。
その反面、基は自分のバレエダンサーの血筋を引く子が生まれることを待ち望んでいる。
子供を授かるとは、奇跡のようなものだと個人的には思います。しかしお金で買えるものになっているのがこのドラマでのお話です。
内田有紀が代理母で苦悩する妻の友人りりこは春画の作家
悠子が唯一心を許せる友人は春画家のりりこ(中村 優子)。春画とはいわゆる「性」に関する絵画。
日本で有名な春画は葛飾北斎や歌川広重など、日本を代表する浮世絵師の作品がたくさんあります。日本の春画は海外でも絶賛され、ピカソや著名な画家がコレクションしていたと言われています。その影響を受けたともいわれています。
現代にも春画描いてる人っているんですね。ドラマではちょっと風変わりなりりこが春画作家です。
NHKドラマなのですが、性的ワードもそのまま発言していました。意外…。原作でもNGワード満載のりりこ発言で、これをどうやってNHKドラマで表現するのかなと思っていましたが、多分ギリギリのところまで表現してあるんだと思います。
原作を忠実に再現?でしょうか。
ドラマではまだ、りりこの詳しい素性は出てきませんが、原作では「性」のことに異常に興味を持つ春画作家だが、自分は一切の男性遍歴がなく男性にも行為そのものにも興味がない。ただひたすらに「性」だけに興味があるという一風変わったキャラ。
悠子とは真逆の生活だが、悠子とは長年の友人で悠子の夫・基のことはあまりよく思ってない様子。悠子の気持ちも考えずに自分のDNAのことばかりを考えているのが気に入らず、代理母を引き受けるという存在にも疑問を持っている。
内田有紀が代理母で苦悩する妻の友人りりこ役・中村優子
クセが強い春画作家りりこを演じるのは中村優子さん。どんな女優さんなのでしょうか?
福井県出身、1975年生まれ今年49歳のベテラン女優さんです。東京外語大・イタリア語卒業の才女です。英語とイタリア語が堪能。
国際色豊かな方と思いきや、趣味で『能』を舞われるそうです。
2001年に映画「火垂」でストリッパー役で主演し、ブエノスアイレス映画祭では最優秀女優賞受賞。その後2009年にも同映画はカンヌ国際映画祭でも上演。
この役を演じるにあたって、本当のストリッパーの巡業に同行し、女優を伏せて舞台に飛び入り参加したこともある、体当たりの役者さんですね。
他にも銀座のホステス役を演じる前に、女優を伏せて実際に銀座のクラブで働いてみたり、役作りの為に本人になり切って日記を書いたり、役作りの為にいろんなことに挑戦する女優さんです。パワフルです。
その他の数々の映画や舞台・ドラマにも出演、NHK朝ドラ「どんど晴れ」「カーネーション」「まれ」等に出演。
今回の役は春画作家ですが、役作りの為にどんなことをしたのでしょうか?春画を描いてみた?とか。
あまり知らなかった女優さんですが、調べてみるとパワフルで憑依型の女優さん。そうやってドラマを観るとまた面白さが増しますね!
内田有紀が代理母で苦悩する妻役、内田有紀は結婚してる?
内田有紀さん、可愛らしさと美しさを兼ね備えた女優さんですね。内田有紀さんは1975年生まれ今年49歳です。本当にりりこ役の中村優子さんとと同じ歳ですね。
数々のドラマ、映画、CMに出演し、内田さんの顔を見たことがない人はいないのではないでしょうか。
2002年にテレビドラマ「北の国から」で共演した吉岡秀隆さんと電撃結婚して、一度は引退しましたが、2005年に離婚、芸能界復帰しています。子供はいません。
最近では、元俳優の柏原崇さんが内田有紀さんのマネージャーになり、事実婚で内縁の夫です。公私共に内田有紀さんを支えています。
美男美女のカップルですね。柏原さん、自分のキャリアを捨てて内田有紀さんのマネージャーになるなんてすごい覚悟ですね。
二人とも離婚歴があるので、結婚の形にはこだわらず一緒にいるそうです。
ドラマで悠子を演じている内田有紀さんのコメントです。
この作品を通じて皆さんと共に、生殖医療について何か一つだけでも答えらしきものが見つけられるよう真摯に向き合いたいと思います。(NHK公式サイトより引用)
まとめ
とても繊細なテーマのドラマ、出演者の方も個性派ですが役柄もクセが強い。
燕は戻ってこないというタイトルは、旅立った燕はもう帰ってこないという意味合いなのか、これからの展開でなるほど、と思う気がします。
出産は命がけ、医療が発達した現代でも出産時の事故は存在します。命を懸けて命を誕生させ、子供を受け渡す。
良いとか悪いとかの答えがあるものではなく、それぞれの立場から考えるそれぞれの想いがあるでしょう。そのことをこのドラマがどんな風に描いてくるのでしょう。
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