アッチョンプリケ!話題のピノコは永尾柚乃、ドクター・キリコは石橋静河の実写版「ブラックジャック」

テレビ朝日プレミアムドラマで6月30日に午後9時から放送される実写版「ブラックジャック」。主演は高橋一生さん、話題の性別変更版ドクターキリコは石橋静河さん、ピノコは大人気子役の永尾柚乃ちゃんとキャストが話題になっています。

賛否両論の石橋静河さん演じる女性版ドクターキリコ。NHKで放送中のドラマ「燕は戻ってこない」では、視聴者に与えるモヤモヤ感が話題の若手女優。親の七光りだの十四光だの揶揄されています。さて、実際のドラマ内での演技はどうなんでしょうね。

ピノコは適役中の適役、永尾柚乃ちゃん。芦田愛菜ちゃんに続く、長い女優活動を予感させる才能あふれる大人気子役ですね。子供らしい可愛さと、ちょっと大人びているところがピノコ役にピッタリですね。

結婚を発表して幸せいっぱいの高橋一生さん、どんなブラックジャックになるのでしょうか。岸部露伴と、ブラックジャック、最近はアニメ実写版のクセ強キャラの役が多いですね。

医療漫画の金字塔は24年ぶりのドラマ化、手塚治虫の漫画連載から50年が経過

日本を代表する殿堂入りの漫画家のひとり、手塚治虫さんの代表作のひとつ医療漫画「ブラックジャック」。医療とは何か、という深い題材を見事な展開で人々に投げかける医療漫画の金字塔です。

連載スタートから半世紀・50年も経過しているんですね。なのに、少しも色あせないこの作品。漫画家って、ある意味予言者でもあり、問題提起者でもあり、脚本家であり、小説家であり、と思わずにはいられません。

特に手塚治虫さんは未来の話「鉄腕アトム」や、過去の伝説「ブッダ」や素晴らしい想像力で描かれた「火の鳥」など数々の偉大な作品を残されています。

「ブラックジャック」は自身の顔に傷跡残る、ちょっとコワい感じのアウトローなドクターの物語ですが、独特な設定や患者の抱えた様々な事情がとても興味深く、そしていつも何かを考えさせられる作品です。

過去には5作ほど実写化されています。今回は大物クリエーターや鬼才のスタッフが参加する現代版です。しかし、内容は有名なストーリーを凝縮しているバージョン。知っているストーリーも入っているかもしれませんね。

過去の実写版でブラックジャックを演じた意外な5名

24年ぶりの実写化ですが、過去には意外な俳優がブラックジャックを演じています。

宍戸錠(ししど・じょう) 1977年 映画「瞳の中の訪問者」監督・大林宣彦
加山雄三(かやま・ゆうぞう) 1981年 テレビドラマ「加山雄三のブラックジャック」全13話
隆大介(りゅう・だいすけ) 1996年 ビデオ作品「ブラックジャック」全3巻
本木雅弘(もとき・まさひろ) 2000年 テレビドラマ「ブラックジャック」
岡田将生(おかだ・まさき) 2011年 スペシャルドラマ「ヤングブラックジャック」

こんな作品があったなんて知りませんでした。

加山雄三さんって歌手ですよね、ブラックジャックを演じるなんて想像できませんがメインビジュアルを見る限り、凄みのあるブラックジャックです。

本木雅弘さんは、もうルックスがブラックジャックに適役!素敵ブラックジャックに仕上がってますね。アニメをそのまま実在の人間にした、という様相。

そして岡田将生さんがドラマで若き日のブラックジャックを演じています。なぜブラックジャックは無免許医になったのかというオリジナルストーリー。これ観たいです!

そもそも原作のブラックジャックが素晴らしいので、いろんな派生で作品が出来ますね。

魅力的なキャストとスタッフで創られた新作実写版ブラックジャック

城定秀夫(じょうじょうひでお)監督は「どんなジャンルやお題でも傑作に仕上げる映画料理人的な職人監督」と言われています。100本以上の監督作品を創り上げた監督。今回はどんな傑作に仕上がっているのでしょうか。

脚本は森下佳子さん、ドラマ「JIN~仁」「義母と娘のブルース」NHK朝ドラ「ごちそうさん」NHK大河ドラマ「女城主直虎」など他にも数々の有名作品を手掛けています。

ヘアメイクは、「岸部露伴は動かない」などを手掛けた方が参加しています。なるほど、だから完成度が高く、岸部露伴を思い起こさせる印象なんだな、と思いました。

それにしても高橋一生さん、全く違和感のないブラックジャックそのものの風貌。露伴先生も違和感なかったですが、どちらもはまり役ですね。これは特殊メイクの腕前の高さ?

公式サイトでの高橋一生さんと永尾柚乃ちゃんのコントラストが聞いたフォトがとても印象的です。メインビジュアルも原作の表紙を再現した一枚、是非一度ご覧になってください。

出演キャストは、松本まりかさんや奥田英二さん、橋爪功さん、早乙女太一さんなど。そして主題歌を担当する竹原ピストルさんもミュージシャン版の『琵琶丸』で出演予定です。

松本まりかさんが扮する架空の病気・獅子面病はクリエーターが腕を振るう特殊メイクが見ものです。(Xで予告を是非見てください、コワいです!)

24年ぶりの実写化で、続編も期待される話題の名作医療漫画

この放送次第では続編も期待されるような話もでていますね。最近の民法ドラマ、はっきり言って『つまらないものばかり』(個人的意見です)。

原作と実写版での大幅な相違で悲しい出来事もありました。最近はコミックが原作の作品が多く実写化されています。コミックだけにしてほしかった、と思うことも多々あります。

「ブラックジャック」は原作に出来るだけ忠実に再現している、と書いてありました。ただし、ドクターキリコだけは、男性でなく女性に変更してありますね。

公式サイトやSNSなど見ると、とても力を入れた作品のようですね。未曾有の新型コロナウイルスで今まで経験したことのない事態が起こった昨今で、医療とは何かというお題はとても50年前からの作品とは思えません。

『命とは』というテーマは、NHKドラマ「燕は戻ってこない」も同様に問題提起しています。明確な答えはないものの、観るものに与える『命を考える』ということはとても大切な意味があるような気がします。

ドラマを観た個人的感想まとめ

感想1.レトロ感強い映像と、美術が魅了

現代版ブラックジャックなので、スマホとか登場します。しかし、映像がまるでフィルム映画のようなレトロ感があり、ブラックジャックの屋敷や美術全般が重厚感たっぷりの素晴らしいセット。映像が素晴らしかった!

感想2.ピノコのアッチョンプリケに懐かしさと、永尾柚乃の演技力が圧巻

アッチョンプリケの決め台詞と変顔!さすが、天才子役の永尾柚乃ちゃん。圧巻のピノコ。そのものでした。可愛らしい風貌と子供セリフが漫画から飛び出てきたとしか思えない存在でした。

感想3.井之脇海が凄く良かった!

ブラックジャックを疑い、探ろうとする井之脇海。なんだかレトロ感溢れるこの作品にぴったりの俳優。意外と言っては失礼ですが、配役が素晴らしかった。

感想4.ドクターキリコ役の石橋静河は間違えなく素晴らしい女優でした

SNSで親の14光だの、いろいろとアンチコメントもありましたが、彼女は素晴らしい女優だと実感しました。現在放送中のNHKドラマ『燕~』とは全く違う、ドクターキリコそのものに扮していました。あっぱれ!

感想5.主演の素晴らしさは当然で、他のキャスト、ドラマ全体にあっぱれ!

個人的には最近の民法ドラマのつまらなさに辟易(へきえき)していましたが、今回のスペシャルドラマは本当に素晴らしかったと思います。すべての事に総力を尽くしてあることが伝わり、見応えたっぷり。大拍手を送ります!

皆さんはいかがだったでしょうか。懐かしいブラックジャックが現代版の実写化で素晴らしい作品になっていましたね。エンディングの漫画と実写の比較コマも素晴らしかったです!

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