オリンピック放送もそろそろ終焉。たくさんのメダリストが誕生したり、期待されていたスター選手が脱落したり、誤審ピックだったり、いろんなストーリーが繰り広げられましたね。
たくさんのドラマがオリンピック放送の為に、次週への繰り越しなど変則放送のなか、「降り積もれ孤独な死よ」は定期放送。
ドラマファンにとっては、嬉しい毎週放送ですね。今週もドキドキの展開と深い愛と闇が明かされる内容でした。
ほんとに沼るドラマです。
佐藤大樹(FANTASTICS)の存在がドラマを危機迫る展開に!
FANTASTICS(ファンタスティックス)の佐藤大樹さん、普段は歌にダンスにと華麗なパフォーマンスを魅せるEXILE一派のメンバーですが、このドラマではさわやかな青年の仮面を被った復讐と憎悪の警察官を演じています。
前半では、主人公・冴木仁(成田凌)と五味明日香(黒木メイサ)を慕う新人警部補・鈴木潤(佐藤大樹)は、13人もの子供たちの白骨死体が見つかった『灰川邸事件』の補佐をする明るく誠実な姿で登場。
前半では、まさか鈴木潤が事件に深くかかわる重要人物だとは想像もつきませんでしたね。
違和感を感じてきたのは4話くらいからでしょうか、冴木と明日香が本部には内密に捜査を進めていると、潤は執拗に自分も仲間に入れてくれと割り込んできます。
5話では灰川邸に飾られていた猟奇的な絵画『我が子を食らうサトゥルヌス』は潤が購入したことが判明。
えっ、なんで?と、この辺りから潤が怪しい事、確定。冴木も気がつきだしましたね。
そして、蓮水花音(吉川愛)が発見した灰川の日記を読むと、潤が灰川の実の息子だと書いてあった。
佐藤大樹(FANTASTICS)の怪演が、目が離せない!
潤が怪しいことが暴かれていくが、何食わぬ顔で出勤し、変わらずに好青年を演じる潤。
任意ではあるが、冴木が潤に話が聞きたいとコーヒーを出して潤と話をしようとするが、潤はコーヒーを飲まず、DNAを採取しようとしていたことがバレてしまう。
ここから、潤は好青年の化けの皮を自ら剥ぎ、豹変した態度でまわりをドン引きさせます。
私もドン引きしました!突然、好青年が悪人の顔になるんです。しかしその演技力が圧巻。
深い恨みと実子であるのに愛をもらえなかった悲しみ。
灰川は虐待を受けていた子供たちの面倒をみているのに、実子である潤は施設育ち。
潤は灰川に深い恨みと悲しみを持ち、子供たちを探し出して灰川邸の地下に閉じ込め、餓死させていったことが判明する。
その回顧録のシーンでも潤を演じる佐藤大樹さんが警察官として優しい笑顔で子供達を誘い出し、灰川邸に閉じ込めるときの残酷な表情が高い演技力を証明しています。
ほんとに、残酷な顔をするんです、佐藤大樹さん。コワッ!
佐藤大樹(FANTASTICS)演じる潤が気がつかなかった愛
灰川に対し、なぜ自分を捨てたのか、なぜ自分を子供と認めないのか、深い恨みと悲しみの中で子供たちを殺めてしまった潤。
残りの灰川の子供(血のつながりのない虐待されていた子供達)を始末するため、冴木の腹違いの弟・瀧本蒼佑(萩原利久)と花音を監禁。
そこで、灰川の日記をすべて読んでいた花音から、なぜ灰川が潤を避けていたのかを聞かされる。
- 母のDV夫から守るため…潤の母はDV夫から逃げ、灰川の元で暮らすようになったが潤が産まれてから、DV夫が潤の母をめった刺しにし、潤を連れ去ろうとした。灰川は逃げ、養護施設の前に潤を置き去りにした。
- 毎年潤の誕生日に花束を置いていく…施設で育った潤は毎年誕生日に花束が置いてあるという話を聞く。捨てられたのであれば、誕生日に花束を置いていくなんてしないですよね。
- 灰川は元父親殺しの殺人犯であること…ある年の誕生日に潤は待ち伏せをして花束を置いていく灰川を見つけて、お父さんでしょ、と尋ねるが違うと拒否される。潤が元父親殺しの灰川の子供という烙印を押されてほしくなかった。
- 灰川邸事件の犯人になり、潤を守ろうとした…おそらく灰川は『灰川邸事件』の犯人が潤であることに気がついていたのでしょう。自分が犯人になることで潤を守ろうとした。
- あっさりと潤から殺された灰川…灰川は捕まり、投獄されていたが潤が近づき絞首してしまう。抵抗できたはずの灰川はあっさりと殺されて、自殺したことになった。自分が死ぬことで『灰川邸事件』は終焉を迎え、潤を守れると思ったのだろう。
佐藤大樹(FANTASTICS)が演じる潤はどうなるのか?
蒼佑と花音を練炭で殺そうとしているところで、冴木が辿り着き、間一髪で二人は助け出される。
蒼佑が危なかったですよね、死ぬのかと思ってしまいました。
潤は手錠をかけられたまま、冴木を煽る言葉を投げかけます。
暴力を受けた子供は、また暴力をふるい、負の連鎖は延々と続く。だから自分が殺した13人の子供たちは負の連鎖が経ち切れたのだから、良かったのだと。
どこかで聞いたような理不尽な正当化。殺人を犯すことに正当性はありませんよね、しかも子供たち。
潤の煽りに、まんまとのってしまう冴木は、潤に暴力をふるい出し、止まる気配はありません。
煽りにのってはいけないんですが…カーッと怒りが爆発すると止められないのが暴力性の恐ろしさです。
潤はぼこぼこにされてましたね、顔面が歪んだところでエンディングを迎えてしまいました。
6話まとめ
佐藤大樹さんの回でしたね。あんなにさわやかな青年が闇顔をするとあんなにふてぶてしく、冷酷で恐ろしい表情に豹変するんですね。
人間だれしもそういった部分はあるのかもしれません。
しかし佐藤大樹さん、劇団EXILEでもいけそうな勢い。素晴らしい演技力です。
ノーマークでしたが、これから注目したい俳優のひとりです。
来週は7話。2017年と2024年が交差する展開になりそうですね。冴木も警察官ではなくなっていましたね。
オリンピック放送も終わった来週はドラマも再開なので、どんどん記事を書いてみようと思っています。
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