クラシックバレエの血統DNAを継承したいドラマ「燕は戻ってこない」

次回最終話を迎えるドラマ「燕は戻ってこない」。草桶家のバレエ伝統を継承したい草桶基(稲垣吾郎)とその母・千味子(黒木瞳)。

母・千味子の思い通りにクラシックバレエのサラブレットとして育てた基には、母が望んだ元嫁のバレエダンサーがいた。

しかし人生は何が起きるかわからない。基の前に現れた基の大ファンでイラストレーターの悠子(内田有紀)が略奪婚。元嫁は基と離婚後、外国人ダンサーと再婚し子供が出来て幸せな家庭を作った。

一方、草桶家は…というので始まったこのドラマ。血統のDNA。そんなエゴが大きくフォーカスされています。

バレエダンサーの血統を継承したい草桶家

ドラマでは、英国バレエ団でバレエダンサーとして活躍した過去がある草桶千味子。夫も日本で活躍したバレエダンサー。ドラマの中では出演がないので、亡くなっているのか、離婚したのか。

基は一流バレエダンサーの血統を継承し、母親・千味子の思惑通りにトップバレエダンサーへと昇りつめていきます。

親の思い描いたとおりになるなんて、稀ですよね。ほぼ、親の思う通りにはならないのが一般的。しかし、そんな順風満帆な千味子の描いた基の人生は、悠子の登場で大きく歯車が狂います。

同じバレエダンサーの妻から略奪婚をした悠子。不妊治療を続けますが、自力で妊娠・出産することがほぼ不可能という診断がおります。

千味子の計画は大きく狂ってしまいます。それでも草桶家のDNAを継承するため、草桶家の財産を悠子の家系に持っていかれない為に、子供を望むのです。

千味子の想いは基の想いとして継承されていくのです。

草桶家のバレエスタジオでは、アーキタンツが協力

草桶千味子の経営するバレエスタジオには、優秀な若きバレエダンサーが通っています。

素晴らしいスキルと抜群のスタイル、何人も登場するバレエアンサーはアーキータンツが撮影協力しているようです。

アーキタンツとは、東京に存在するバレエ・コンテンポラリーダンス・ピラティス・ジャイロキネシスなどを初心者からプロまでレベルにあわせたレッスンが受けられるダンススタジオ。

クラシックバレエでは、留学やオーディション前の特別レッスンや、高いレベルのレッスンを受けられます。

アーキタンツ社は建築設計業も経営しており、素晴らしいスタジオ作りも行っているようです。撮影で使用されたスタジオもアーキタンツ社が設計したスタジオなのかもしれませんね。

主人公の石橋静河もバレエを学んで現在コンテンポラリーダンサー

偶然なのか、このドラマに登場するキャストはバレエに関連している人が多いですね。

主人公リキ役の石橋静河さんは幼い頃からクラシックバレエを学んでいて、15歳からアメリカやカナダへバレエ留学の経験があります。

両親が有名な俳優、石橋凌さんと原田美枝子さん。芸能界の大変さを見ていたので俳優志望ではなかったそうですが、留学中に観劇した演劇に感銘を受け女優デビュー。

現在もコンテンポラリーダンサーとして活躍しながら、女優業でも活躍中です。

その石橋静河さんが、稲垣吾郎さんと共演することになり、稲垣吾郎はバレエ向きだとコメントされていました。幼い頃からバレエを学んでいただけに、歩き方や脚に注視してしまうそうです。

稲垣吾郎さんはバレエ向き、と石橋静河さんが土スタ出演時に話していました。やはり体型でも向き不向きはあるでしょうから、バレエダンサーにむいているのかもしれませんし、繊細な感じが向いてる感じですね。

厳しいバレエの世界で生き残れるバレエダンサーはひと握り

先日、NHKで若手バレエダンサーの登竜門『ローザンヌバレエコンクール』が放送されていました。この舞台に立てるだけでも凄い快挙です。

世界各国からトップクラスの若手バレエダンサーがエントリーします。著名な熊川哲也さんはこのコンクールで1位を獲り

オニール八菜さんもこのコンクールで1位でした。現在では目標としていたパリ・オペラ座のエトワール(最高位)として活躍しています。日本人初の快挙です。

留学、レッスン、コンクール、衣装、などバレエはとにかくお金がかかります。幼い頃は、習い事として嗜んでいても年齢と共に体形が変化し、バレエ向きではなくなったり、ケガやストレスでフェイドアウトしていくダンサーは数知れず。

ともあれ、夢に向かって切磋琢磨する若者の姿は美しいですね。

ドラマのまとめ

クラシックバレエってなんだか敷居の高い、セレブの習い事というイメージが強いですよね。もちろん、伝統を重んじた由緒正しきバレエは観ていてうっとりするものです。

最近は、お笑い系バレリーナや大人バレエが流行しつつ、健康維持や楽しめる習い事としてポピュラーになりつつあります。素敵なことですね。

映画や舞台などではバレエを題材にした物語はたくさんありますが、生殖医療でのバレエ登場とはちょっと驚きました。バレエだけではなく、血統を伝承したいスポーツや伝統芸能、その他もあるかもしれませんね。

しかし、血統やDNAを継承したいというのは人間のエゴ。子供がいなくても幸せな夫婦はたくさんいます。

生殖医療は、人間のエゴなのでしょうか、それとも神から与えられた叡智なのでしょうか。

 

 

 

 

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